井戸理恵子

プロフィール
井戸理恵子(いどりえこ)。ゆきすきのくに代表、民俗情報工学研究家。1964年北海道北見市生まれ。國學院大學卒業後、株式会社リクルート フロムエーを経て現職。現在、多摩美術大学の非常勤講師として教鞭を執る傍ら、日本全国をまわって、先人の受け継いできた各地に残る伝統儀礼、風習、歌謡、信仰、地域特有の祭り、習慣、伝統技術などについて民俗学的な視点から、その意味と本質を読み解き、現代に活かすことを目的とする活動を続けている。
30年近くにわたる研究活動を通じて、人間国宝や職人、科学者、神社界・仏教界の重鎮の方々とのネットワークが広がり、伝統技術の継承にも関わっている。
民俗情報工学について
民俗情報工学とは古来先人たちが受け継いできた日本各地に遺る生活に纏わる「技術」を民俗学的視点からその「意味」、「本質」を読み解き、現代に生かすことを目的とする。
職人技術を始め、彼らに纏わる伝統儀礼、風習、歌謡、信仰、また、地域特有の祭、風習、習慣、歌謡、信仰など。そこにはこれから未来を生き抜く、「日本人」への大いなる遺産としての情報がある。
先人たちが心を砕いて、子孫を守ろうとした「おもい」が沢山込められている。人と自然との様々な「談らい」の中で紡ぎだされた多くの記憶。自然と親しむ人々の「語らい」が見えてくる。30数年間日本各地を歩き始めて以来、自然と親しむ人々の「語らい」が行く先々の土地に谺(こだま)して、わたしの心を揺さぶるのです。
エコロジカルプランニング(多摩美術大学)
2003年より、現多摩美術大学環境デザイン学科において「エコロジカルプランニング」の講義を担当。エコロジカルプランニングとは、民俗情報工学の知見を踏まえながら「日本人のこころと自然観」を理解した上での環境設計のあり方について考える視点を学生たちに身につけてもらうことを目的とするプログラムとなっている。
役職
- ゆきすきのくに合同会社 代表
- アトモスフィア・デザイン合同会社 代表
- 株式会社アルゴグラフィックス 社外取締役
- 多摩美術大学 非常勤講師
- 東京北見会 会長
- 河西ぼたん園 顧問
著書
『職人―伝えたい日本の“魂”』
経済事情、歴史的・風土的な事情を背景に、それぞれの職人たちはどのように伝統技術を保持展開しているのだろうか―それが本書の職人たちへのインタビューの基本的なモチーフである。ほかにエッセーとして、日本を代表する建築家・黒川紀章、民俗情報工学研究家の井戸理恵子、作家の菅田正昭が寄稿している。
『日本人なら知っておきたい! カミサマを味方につける本』
わたしたち日本人は、森羅万象すべてのものにカミが宿ると考えてきました。空にも海にも、山にも森にも、岩にも石にも、家にもトイレにもカミサマの存在を思っていました。そんなカミサマをもっと知り、もっと身近に感じ、味方につけてしまおうという趣旨のもと、本書は日本独特の暮らし、「しきたり」や「しつらい」を紹介し、毎日の生活にうまく取り入れる方法を解きます。
『こころもからだも整う しきたり十二か月』
旧暦の知恵、月ごとのしきたり・行事…身の回りの樹木、花の開花や鳥の声から季節を読み取り、こころとからだを整える。365日かけてゆっくり読んでください。NHKラジオ「ラジオ深夜便」、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」でも大反響だった前作『暦・しきたり・アエノコト』の読者、ラジオリスナーのみなさまからのリクエストにおこたえした、より実用的な内容です。
『暦・しきたり・アエノコト 日本人が大切にしたいうつくしい暮らし』
第1部 先人からの伝言 しきたりに込められたメッセージ―自然のリズムに寄り添い、カミサマと心を通わせ暮らしてきた日本人の知恵。第2部 ときどき旧暦で暮らす「アエノコト」―ふた月に1度、カミサマを迎えてもてなす食のおまつり。
研究業績
- 「生命システムの数理と民俗学の接点」(応用数理学会)
- 「大麻と伝統材料」「大麻の材料特性に関する伝統情報」「伝統材料に学ぶ人と材料との関係」(日本材料学会)
- 「民俗情報の劣化と保存」(腐食防蝕学会)
- 「耳が捉えるもの」(日本機械学会)
- 「うみやまのマテリアル(大麻・和紙・みずかね・アイヌのマテリアル)」(材料開発ジャーナル月刊「バウンダリー」掲載)
- 「日本人と麻」(国際縄文学協会 会誌「縄文」全5回)
- 「聖地の機能」(歴史読本別冊「歴史の中の聖地・悪所・被差別民」)
主な発案プロジェクト
「麻紙」の復元 〜忘れられた日本文化の記憶〜
麻は、古来より日本の神聖な儀礼において重用されてきました。かつて神社で使用されていた麻紙を、日本の麻のみを原料とし、伝統技術により復元。この布のように美しく、白く気品のある丈夫な麻紙は、越前の紙匠 人間国宝岩野市兵衛氏の特別なご厚意により実現いたしました。
「アエノコト 〜節供の饗応・響宴〜」
日本の伝統を【五感】すべてで味わっていただく、節供の饗応・響宴。調理された食べ物としての『アエ』を親しい仲間たちと食す小さな単位の『コト』。年に六回、五節供+冬至に開催してまいりました(“アエノコト節供の饗応”は平成28年8月4日の60回目を持って終了。今後は形を変えたアエノコトの宴を予定しております)。
そのほか
- 「開基80年牡丹園復興プロジェクト 〜The Forest Garden〜」
- 「発願の里・信楽 天平令和の発願際」
コンサルティング
- ホテルや温泉施設、化粧品会社の商品などのコンセプト、デザイン、ネーミング
- 映画やオペラ、アニメなどの時代考証、ネーミング、アドバイザリー他
講演会
- 産経ニュース特別講演会「職人のこころ~自然に生かされる」(平成30年9月〜)
- 毎日新聞東京支社「毎日メディアカフェ」お花見の本質を紐解く。~日本人と桜の不思議な関係~(平成28年3月)
- 一般社団法人「伊勢麻」振興協会 テーマ「素材が語る日本」(平成27年5月)
- 永平寺「禅の里」まちづくり講演会(平成26年2月・11月)
- 滋賀県神社総代研修会 テーマ「日本人の自然観~神社と災害」(平成25年6月)
- 国際縄文学協会 テーマ「縄文の女神」(平成25年6月)
寄稿
大本山永平寺「傘松」/小原流挿花「冬至」/PHP/大阪ガス「CEL」/朝日新聞「日本人と花見」/毎日新聞「先人の思い知って」/anan巻頭特集「日本を楽しもう!」ナビゲーター/クロワッサン「昔から伝わる暦を、暮らしのなかで楽しむ」/家庭画報/料理王国「二十四節気と食材 食の和ごよみ」/NHKラジオ深夜便「伝統の知恵を見直す」/Wattention(英字フリーマガジン・料理とエッセイ担当)/Japanist連載 ほか多数
メディア出演
- NHK「ごごナマ」〜中秋の名月〜にまつわる歴史や文化を解説
- NHK「シブ5時」シェフのヒトワザ!〜養生料理〜(2018年〜2021年・多数回出演)
- TBS「四季折々の贈り物」(不定期出演)
- ニッポン放送「魔法のラジオ」(レギュラー放送・番組構成/脚本担当)
- BS-TBS「こころふれあい紀行〜音と匠の旅」
- TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」(多数回出演)
- NHKラジオ「深夜便」
- 東北放送「TBCラジオ サタディ・イン・ザ・パーク」(第4土曜日出演)
- Audee(Podcast番組)『オーガニック・オカルト・アワー』
- YouTube番組『トモダチTV』、「CGS 神谷宗幣氏チャンネル」ゲスト出演 ほか多数